9.27.2012

霧笛荘夜話


浅田次郎著 霧笛荘夜話

FBやTwitterその他のソーシャルネットワークのおかげで、好む好まざるを得ず他者の生活を容易く伺い知れるようになった。共感者や同じ価値観の人と繋がり、承認の欲求を満たし合うというある意味ポジティヴな面の一方、そこには当然嫉妬や羨望の感情が渦巻き、はたまたいけ好かないヤツが炎上しているのをほくそ笑みながら溜飲を下げてたり。上には上がいて、下には下がいるとか。この「上」「下」っていうのは社会的地位や金銭的自由度を指すことだったり。霧笛荘夜話は、他者の立ち位置によって自分の立ち位置を計りがちな人の心に響く小説なのかなと思いましたです。
人は人、自分は自分、世間の常識は自分の非常識。それでええやん。っていう境地に辿り着こうともがいている人の心に。

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