4.21.2013

高田喜佐 ザ・シューズ展を見て



SHOES DESIGNER高田喜佐 ザ・シューズ展
70年代の物も含めてよくこれだけの数のサンプルを残していたなあというのが第一印象。サンプルといえど在庫って財産とみなされるし場所取るから、大概サンプルセールとかいって叩き売ったりするでしょ。そういった処分をしつつ、本当に気に入った物だけを残してるんだろうけど、それでもこれだけ残してるってことは、自身の創作物に対する愛が相当深かったんだろうなあと。
70年代のKISSA×COMME des GARCONSとかマニアが高値でも欲しがりそう。
足袋ブーツをマルタンよりも早くリリースしていたんだって。「モード(ファッションデザイン)史における革新性」を語る上で、マルタンは欠かすことのできない存在になっているんだなあと改めて認識。

トークショー「ひと とき きさ ―高田喜佐と創作の環境―」を聞いたんだけど、まず冒頭の司会者(今展のメインキュレーター?)の話が長い。おたくが小池氏をどれほど憧れてリスペクトしているかなんてどうでもええっちゅうねん。。トーク内容はというと、創作の環境うんぬんよりも、喜佐氏の破天荒話のみ印象に残りましたです。後半は高木氏の写真作品紹介になってたしなあ。
最後の質問コーナーで「そろそろお時間ですが最後にご質問のある方・・」で挙手したご婦人が、「せっかく小池先生が神戸に来てお話してくれるのに、このトークショーは周知が不十分だったんじゃないですか?サンケイリビングにはトークショーとは書いてあったけどお二人の名前は無かった・・」などなど、神戸ファッション美術館の広報活動をディスり始めたのがオモロかった。たしかに予想外に空席が目立ってたなあ。関係者やその身内っぽい人も多かったので、俺みたいな外野はホントに少なかった気がする。
あとさあ、なぜ同時開催がアーノルド・スカージ展なのでしょう。せっかくなら、KISSAがコラボレーションしてきた国内のデザイナーや、KISSAと関わりのあるアートディレクター、フォトグラファーの作品をフィーチャーしたものにしてほしかったなあ。KISSAがイケイケだった70,80年代の日本のクリエイティビティをもっと多角的に見せて欲しかった。そうすると「ファッション」から離れちゃうか。。ここでいうクリエイティビティって要は広告のことだしな。当時のポスター(アートディレクション/石岡瑛子、フォトグラファー/操上和美)が何枚かだけ掲示されてたんだけど、靴の付属の一部がフレームから外れてる写真だったりして、自分的には斬新だったりしたので、もっと見たいなあと思ったのでした。

この展示を見て、程よいデザイン性のある靴が欲しいなあと思ったら、知人が日本でのディストリビューションを行っているロンドンのシューズブランド『F-Troupe』をぜひ。

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